<ハーバリウムを作る前にこれだけは知っておいて!>
生花 ×
生花を保存することはできません。水分が含まれたものはすぐに腐敗します。
プリザーブドフラワー ○
ほとんどの花材はOKですが、まれに着色料がオイルに溶け出すものがあります。
事前に少量のサンプルでお試し下さい。
ドライフラワー ○
水分が残っていると短時間で腐敗するので、十分に乾燥させてからご使用下さい。
葉緑体などに含まれる天然色素が溶け出し、オイルが褐色に染まる場合もあります。
<フラワーアクアリウムオイルについて>
《主な性質》
一般名称:ミネラルオイル(商品名:フラワーアクアリウムオイル、以下「当オイル」)
外観:無色透明の液状で、サラダ油程度の粘度 ※1
におい:わずかに鉱物臭があるものの、ほとんど無臭
引火点温度 ※2 :250℃(食用オリーブオイルは225℃)
流動点 ※3 :-15℃
※1 一般的にオイル類は、粘度が高い(粘り気がある)ほど引火点温度が高く(火が点きにくく)なります。
※2 引火点温度とは、炎(点火源)を近づけた際に着火燃焼する最低液温のことです。
一般的な揚げ物調理では食用油を180℃に熱しますが、当オイルはさらに高い250℃まで熱して炎を近づけた時に、引火して燃焼することになります。
すなわち、当オイルは常温環境で着火燃焼することはないので極めて安全です。
※3 流動点とは、原油および石油製品が凝固する直前の温度のことです。フラワーアクアリウムオイルは氷点下近くになると白濁が始まり、-15度を下回ると固まります。
《主な特徴》
【光を閉じ込める】
当オイルは、ミネラルオイルという高度に精製された高純度な石油系鉱物油です。
ガラスに非常に近い屈折率を有するのが特徴の一つで、オイルで満たしたボトル内の植物が、まるで無垢ガラスの中に閉じ込められたように歪みのない姿に見える現象、すなわち光の「全反射」という光学特性を発揮します。
ハーバリウムは、ミネラルオイルを満たしたガラスボトルに当たった光が、ボトルの中で反射を繰り返すことで、中身の花材がひときわ明るく発色しているように見える原理を利用したものです。
【安全だから安心して使える】
当オイルは、100%純粋なミネラルオイルです。ミネラルオイルはベビーオイルの主成分として、また保湿剤や化粧品の基剤としても古くから用いられているように、お肌への刺激がきわめて少ない安全なオイルです。
他で市販されているハーバリウム専用液には、原料や調合レシピを企業秘密として秘匿しているケースがありますが、当オイルは成分情報をオープンにすることで、安心して使用できる仕様となっています。
また、引火点が250℃未満の石油系オイルは消防法上で第4類危険物に該当し、取り扱いにも専門知識や技術が必要になりますが、当オイルは引火点が250℃で危険物指定外の安全なオイルです。
情報の透明性と安全性を第一優先したハーバリウム専用の「フラワーアクアリウムオイル」は、ご自宅のインテリアに、また大切な方へのギフトとしてなど、様々なシーンで気軽に、そして安心してご利用になれます。
《安全上のご注意》★大変重要ですので、厳守して下さい★
【オイル=可燃性!】
当オイルは、引火点が高く消防法上は非危険物の扱いですが、基本的には可燃性の液体ですので、火気(ガスコンロやストーブなど)の近くでは絶対に使用しないで下さい。
【誤飲にご注意!】
当オイルを万が一誤飲した場合、下痢や嘔吐などの症状を引き起こす可能性がありますので、くれぐれも小さなお子さまの手の届くところや、ペット動物のそばで保管・放置しないで下さい。
また、無色透明で無臭に近い液体なので、飲料水と間違わないよう安全管理を十分に行なって下さい。
【航空輸送は不可!】
当オイルを使用したハーバリウム等の制作物は、原則として航空輸送ができません。
当オイルは航空法上の危険物には該当しませんが、搭載前の保安検査では安全性が疑わしい貨物と判断されやすく、差出人に返却される可能性が極めて高いのが現状です。
そのため宅配業者様より、配送手段は陸上もしくは海上に限定する旨の指導通達を受けております。
よって配送の日程については、日数に十分な余裕を持たせることをおすすめします。また梱包に際しては、十分な緩衝材と頑丈な外箱等を使用して厳重に包装し、容器の破損や液漏れ防止に努めて下さい。
〔使用上のご注意〕
★生花の保存はできません:当オイルには、植物を生のまま保存する機能はありません。但し不水溶性なので、保存処理済みの植物を当オイルによって封じ込め、外気を遮断することで、湿気などの水分による劣化を防ぐことは可能です。
★花材の褪色は防げません:当オイルには、花材の褪色を完全に防ぐ機能はありません。褪色の最大の原因は紫外線によるもので、日当たりの良い場所では早期に著しい褪色が見られますので、保管場所にはご注意ください。
【インテリア・ハーバリウム制作時の注意点】
●水分の除去:お手持ちの空き瓶などを利用する場合は、汚れや残留物を洗浄し、完全に乾燥させてから使用して下さい。容器内に水分が残っていると、オイルを入れた後にカビや藻などが発生する場合があります。
また、プリザーブドフラワーやドライフラワー等の花材には、保管状態や室内環境によって水分が含まれている場合があるので十分にご注意下さい。
●着色料および天然色素の溶出:プリザーブドフラワーは、特殊な着色料によって人工的に着色されています。当オイルは石油系鉱物油ですので、水性着色料の場合は色素の溶出はほとんどありませんが、油性の着色料を使用した花材の場合はオイルに色素が溶出します。また、同じ花材でもメーカーや色によって着色料の種類が異なりますので、本制作の前には必ず少量のサンプルで色素の溶出をご確認下さい。
なお、油性着色料の場合は数時間以内に変化が確認できますが、花材ごとに状態が異なりますので、少なくとも1週間程度の経過観察をおすすめします。また、無着色のナチュラルドライフラワーの場合でも、時間の経過とともに天然色素が溶け出し、オイルが薄い褐色に染まることがあります。
●花材のレイアウト:乾燥させた花材のほとんどは空気を含んでいるので、オイルに浸すと浮き上がり、時間が経過しても自然に沈むことはほぼありません。そのため、少量の花材を思い通りの位置に留めておくにはある程度の工夫が必要になります。花材の選定や使用量、配置によって、最適なデザインを見つけて下さい。
●密栓する前の注意:レイアウトした花材のボトルをオイルで満たしたら、花材に含まれた空気(気泡)を逃がすため、すぐには密栓せずにそのまましばらく時間を置いて下さい。特に使用した花材が多い場合は、すぐに密栓すると花材がオイルを吸収してボトル内が真空状態になり、キャップが開けにくくなったり、場合によってはキャップが変形する場合もあります。
●オイルの熱膨張:オイルには、熱で膨張して体積が増える性質があります。特に真夏のトラック輸送時は、荷室が高温になることが予想されます。こうした状況下での熱膨張によるオイル漏れを防ぐために、ボトルに注ぐオイルの量はボトルのねじ部分より下までにとどめ、ボトル内に必ず若干の空気を残すように注意して下さい。
●容器の密閉:フラワーアクアリウムには、オイルが漏れないよう、キャップが確実に密閉できる設計および品質の容器を使用して下さい。
●容器の形状:電球型ボトルや丸フラスコ型ボトル等、球面形状の容器を使用する場合は、収れん火災にご注意下さい。万が一、直射日光が当たった場合も一点に集光しないよう、花材を多めに入れるなどの工夫をお願いいたします。
【万が一の応急処置】
オイルが目に入った場合は、上水で15分間ほど洗浄した後、医師の診断を受けて下さい。オイルを飲み込んだ場合は、無理に吐かせず、直ちに医師の診断を受けて下さい。なお、当オイルは皮膚に触れても危険はありませんが、水と石鹸で十分に洗い流して下さい。
【オイルの保管方法】
ホコリや水分の混入を防ぐため、使用後の容器は必ず密栓し、火気および直射日光を避け、屋内の冷暗所に保管して下さい。
【オイルの廃棄方法】
油脂類を家庭のシンク(下水道)に流して廃棄することは、法令により禁止されています。不要になった当オイルを廃棄する場合は、食用油の廃棄方法と同様に、空の牛乳パックに新聞紙や古布などを詰め込み、オイルを浸み込ませ、可燃ゴミとして処分して下さい。
【重要免責事項】
当社では、お客様が製造・加工した創作物(商品)の事故及びクレームに関しては一切の責任を負いませんので、予めご了承下さい。また、当オイルは観賞用ハーバリウム専用のオイルであり、保湿剤の基剤への転用など目的外の使用は一切できませんのでご注意下さい。